一人は黒髪のショートヘアーで、かなり顔立ちが整っている。でも、無表情なため、怒っているようにもみえた。

もう一人は茶髪のセミロングでスタイル抜群の元気そうな人だ。

さっき夢生に声をかけたのはこの人らしい。


「君、名前は?」

もう一人の人は話さないのだろうか。


「あ、一ノ瀬夢生と言います。」


「私は、織原紗耶香。こっちは遥佳青衣。」


青衣と言われたショートヘアーの人がかるく頭を下げた。

すると、織原と名乗る茶髪の人が

「君、可愛いね!黒くてサラサラの髪の毛に
茶色がかかったきれいな目、ぷっくりしたピンク色の唇に、白い肌!私の理想の子だわ!!」

と、かなり興奮した様子で言った。