「いらっしゃいませ!
大変お待たせいたしました…」

俺の番がきて、申し訳なさそうに言いながら、少女は手早くレジを通していった。


この調子じゃそうとう長い時間働き詰めなはずなのに、疲れを一切見せない。ましてや誰にでも笑顔を振りまいている。

(ほんとに人間かよ…)


こんな出来た人間もいるんだなと思いつつ、いつの間にか合計が出ていた会計を済ませ、領収書にハンコだけ押してもらい店を出た。