大きな子犬と飼い主わたし



思い出したように言う神楽。


そういえば、そんな話してたな


…告白って、こうゆうもんなの?


わたし、告白初めてだから全然分かんない


「水沢先輩が好きです。付き合ってください。」



__________フワッ


…あ、今フワッてなった。


わたしの心が、フワッて軽くなった。


なんでだろ


目の前には、頭を下げている神楽。


…わたし、ほんとに告白されてるんた!


どうしよ


好き、じゃないし


でも、そんなハッキリ言っちゃ可哀想というか…


でも、神楽の雰囲気はすごく好きな気がする。


なんか安心できるというか


「…先輩」


「あ、…うん、わたしさ、まだ神楽のことあんまり知らないし、
軽い気持ちで付き合ったり、そんな無責任なこと出来ない」




神楽は、パッと顔をあげる。


その顔は、親犬に捨てられる子犬のようだった。




ね、なんでそんな顔するの


ていうか、わたしのどこに惚れたのかが分かんない


…わたしなんて、



…誰も見てない、って今まで思ってたもん。