大きな子犬と飼い主わたし




「俺が、入学したてのころ」




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あれは、俺が入学したばかりのころ




俺は、県外からこの高校を受験したから、もちろん友達なんていない。



中学の時は、何かと目立つ存在だったけど、その頃の俺はただの意気地無しだった。






「神楽~おまえ今日、日直」



「あ、おう」



俺はそう答えて、黒板を消しに行く。






「なんか黒板消し汚ねぇから、センセーが捨てたっぽいぜ」



「職員室取りに行ったら?」






ちっ



なんで俺がそんなことしなくちゃいけないんだよ。



ダリぃ…。


中学の時の俺じゃ、多分誰かをパシって行かせてるだろうな。



「…はぁ」



俺は、ため息をつきながら教室を出る。