確かに、話してて信じてみても良いかもしれないって思った。 だって、今まで何人もの人が私のところに来て 『もう一度、バレエをやらないか?』 そう言ってた。 でも、すぐに諦めて、すぐに来なくなった。 でも、あの人は違う気がしたから。 「もう一度、話してみようかな。」 「そうしなよ! 直樹コーチだったら、和香子のこと、しっかり考えてくれるわ。」 「だといいけどね。」