もっともっと、小説を書きたい。私らし く、ありのままの言葉で。飾らない素直 な心で。 肯定して生きていくと決めた。 数年後、もっと自分を大切にできる人に なっていますように。 海君が隣にいてくれますように。 読む人を幸せにできる、そんな小説を書 けるケータイ小説家になれていますよう に。 海君から漂ってくる優しい香りに、はち 切れそうな願いをのせて――。 《Ⅴ 新たな人生…終》 【完】