「ヨウ、『ハルシオンのいらない日常』 読んだ!面白かったよ!
今までと違う毛色だったな!俺、あの キャラ好きかも~」
仕事が休みの日、海君は私のアパートに 来て、細かな部分まで感想を伝えてくれ た。そして、必ず、こう言う。
「次の作品も楽しみにしてる!お疲れ 様!」
「ありがとう!忙しいのに、いつも読ん でくれて」
「いいって。自分がそうしたいから読ん でるんだし」
海君は、お金を貯めるため、本業の雑貨 屋とは別に、短時間のバイトもしている らしい。最近初めて知った。
小説を読んでくれるのは嬉しいけど、 もっと自分の体を大事にしてほしい。


