しゅんっとなってしまった諒に、
「またお姉さんにも会わせてね!」
と言ったら、
「物好きめ!」
と小さい声で言っている。
「ん?何か言ったー?」
聞こえてないと思ったら、大間違いだもんね!



わたしたちは、食べ終わると、ランチセットについていた紅茶を飲んで、少しゆっくりした。
ゆっくりゆっくり時間が過ぎてゆく。
でも、その流れて行く時間が惜しくない。
幸せでとろけそうだ。



「そろそろ行く?」
「うん!お姉さんに挨拶できるかな?」
「たぶん、平気!姉、店長に割と気に入られてるらしいし!」



さすがステキ女子!!
憧れちゃうなー
「諒さんのお姉さん!」
「あっ、こんにちはー!さっきはどうも!」
「あの、またゆっくりお話ししたいです!」
「わたしもー!わたし、須谷 美花っていいまーす!郁ちゃんでしょー?」
「はい!よろしくお願いします!美花さんって呼んでもいいですか?」
「もちろん、いいわよー!
どう、このお店?」
「すごく好みです!
それと、美花さん、めっちゃステキで、憧れちゃいます!!
わたしも美花さんみたいなステキ女子になりたいです!!」
「いやいやー、郁ちゃんにそう言われて嬉しいわー!」
わたしと美花さん、いつまでも話せそう!
すっごく楽しい人だなー。



「あのー、お店をそろそろ出ようか、郁ちゃん!」
郁、って呼んでたのに、いきなり郁ちゃんだってー
嫌味たらたらー!!
たぶん、わたしと美花さんが話すのが、長くなりそうだと思ってるんだろうな。



諒も待たせてることだし、美花さんとメアドを交換して、また、メールすることにした!
やったー!!