そのあと、すぐにお店を出て、ララズカフェに着いた。
道中もずっと、だまってて、なんか考え込んでいるんだよね。
溜息とかついちゃって。
でも、ララズカフェに着くと、諒の機嫌の悪さももう、全部どこかにいったみたい。


「奈緒ー!」
お店に入ると、奈緒は満面の笑み。
巧くんもいた。
おそらく…
ここは、女子だけで話したいかも。
「奈緒、巧くん、女子どうし、男子どうしで話してもいい??」
「なんで、俺には聞かないんだよ!」
諒が少し拗ねている。面倒だな。
「はいはい、ごめんねー!でも、いいでしょー?」
諒の顔を覗き込むと、なぜか顔をそらして、
「いいよ…」
って言ってくれた。


あとは、奈緒と巧くん。
「もちろんだよ!いってらっしゃい!!」
と奈緒に向かって巧くんは言った。
「ごめんね!じゃあ、一時間後にこのカフェの前で会おう!」
私はそう言って、奈緒と近くのパンケーキ屋さんに行くことにした。


「ねー!郁!!
どういうことよ?諒さんとめちゃくちゃ仲良さそうじゃない??」
にやにやしてるけど、先に奈緒のこと、教えてもらうからねー!
どうせ照れて、赤くなっちゃうもんね!
ま、親友として、すっごく嬉しいから!!


「はい、まずは奈緒からね!」
奈緒は話し出した。
1時間近く話していたから、まとめると、
巧くんに告白された。
奈緒はもちろんOK!
そのあと、デートしていたけど、疲れてララズカフェで話してた。
実は、奈緒が好きになる前から、巧くんは、好きだったらしい。
いま、幸せ。
これから、毎日会うらしい。
って感じかな。
幸せ感MAXだね。
いいね!いいね!


わたしが部活だから、一週間に2回一緒に帰っていたんだけど、駅でずっと話したりはできなくなっちゃうみたい。でも、親友の幸せはすっごく嬉しい!
憧れちゃうな、恋とか!

「で、郁はどうなのよ??」