「また何か困ったことあれば、言ってねー。」
もう1時間たってる。
美花さんは、そう言うと、軽やかな足取りで帰って行った。



わたしも帰ろう。
ほっと一息着いた瞬間、
「郁ー!」
耳に残るわたしの好きでない声が聞こえてきた。
無視したいよ…