すると、わたしの疑問を感じたように美花さんが言った。
「郁ちゃん、この後、時間ある?」
「ありますけど…」
「じゃあ、5時にドーナツ屋さんで待ち合わせてもいい?話したいなって思うから。」
「はい、分かりました。」



なんだろう。だけど、美花さんのことだから、きっとわたしのためになることだ。



「花音ちゃんはもう少し、わたしと話そうか。」
美花さんが優しく花音さんに手を差し伸べる。
「はい…」
そのあと、2人は公園をしっかりした足取りで去って行った。