「もしさ、もしだけど、俺のこと、好きになったら、いつでも言って!
待ってるから。郁以外、もう好きになれない。」
そんなこと言われても困るよ…



「待たれても、たぶん、無理だと思うよ。オブラートに包んだけど…」
はっきり、無理とは言えない。
一応、幼馴染だから。


「困らせてごめん!忘れて!!」
そう言うと、蓮は走って行った。
「忘れるなんて無理…気まずいもん…」
溜息を一つついて、ようやく家に着いた。