私は音を頼りに裏路地を歩く。
繁華街が近くにあるのに人通りはない。
音の随分近くきたと思い
薄暗い中目を凝らすと…
(いた…。)
そこには10人程の柄の悪い兄ちゃんたちが
高校生ほどの男の子をリンチしていた。
リリ「ねぇ。」
「あ?なんだてめぇ。」
リリ「何してんの?」
「何だ?てめぇも相手にされたいってか?」
「こんな弱そうなやつ相手しても
つまんなそーだなー、おい。」
ギャハハハハハハ
そんな汚い笑い声をリリは
リリ「何してんの?って聞いてんじゃん。
質問に答えろよ。」
完全に無視した。
「あ?てめぇ、調子乗んなよ?」
「小便ちびっちまう前にとっとと消えな。」
ギャハハハハハハ
また男たちは汚い笑い声をあげる。
リリ「質問に答えろっつってんじゃん。
頭悪いね、あんたら。
日本語もわかんないんだ。
まぁ、どうせしょーもない理由で
リンチしてたんだろ。
あんたらの存在並に。…くだらない。」
「このガキ…言わせておけば!!」
「ふざけんじゃねーぞ!!」
「ぶっ殺してやる!!」
リリの発言に一瞬で頭に血が上った男たちは
一気にリリに襲ってくる。
