───ドカッ ボキッ








空が闇に包まれ、街灯が消えかかっている
ある町の一角で喧嘩の音が聞こえる。

そこでは、何人もの大柄な男たちを相手に
1人で戦う青年の姿があり
自分より頭1つは大きいであろう男たちを
次々と気絶させていく。






「お…お前は何者だ?」




残り1人となり、青年の青い眼に捕らえられ
完全にビビった男が言う。


そんな男に青年は銀色の髪をなびかせながら
少し呆れた様子を見せたかと思うと
一気に近づき一撃を食らわせる。



「ぐはっ…。」






その威力は絶大で
数メートル先の壁に思い切りぶつかる。


男は意識が朦朧としている中でも
青年の発した高いとも低いとも言えない声は
はっきりと聞こえた…。