私のほうはあっけなく終わることができたけれど問題は泉美。


大和くんは泉美とすぐに別れるのなんて何とも思わないなんて言っていたけれど泉美は私の友達。



泉美はきっと大和くんに別れを告げられたら傷つくに決まってる。



私は泣きながら泉美から相談を受けた時に親身に乗る振りしかできない。


二人が別れる原因になるのは私と大和くんが再会したから。


泉美は大和くんが他の人と浮気を繰り返していてもそれを容認できるくらい大和くんが好きだということ。



そこまで真剣な思いを持っているのに・・・。



「あんたって本当最低!この泥棒猫!!」



泉美に全てを知られたら言われる言葉に違いない。それでも、今会いたいなんて思ってしまうのは大和くんなんだ。



カバンに入れていた携帯が震えた。



大和くん?!なんて急いで手に取ると懐かしい人の名前が表示されていた。