あの日と同じ豚玉が二つ鉄板の上に並んでる。


さすがにもうびっくり返すのに失敗したりはしないけれどあの時とは違う。



「・・・あのさ、なんであのとき『話しかけたりしない』なんて言ったの?俺、あれかなりへこんだ。あんなこと言われたら話しかけることも出来なかったし」




黙々とお好み焼きに集中していたら松原くんがボソっと呟いた。
今日は二つとも私が焼いている。




話しかけたりしないとでも言わないと・・・