寛子が出て行って大和くんが近づいてくる。相変わらずまだ不機嫌。




「ちぇっ、俺が先に言いたかったのにな」





チャペルの前、二人で並ぶバージンロード。


私は、お父さんがいないから二人で並ぶことに決めた。だから最初から二人。




これから大変なことが待ち受けているかもしれない。嫌になることだってあると思う。それでも、もう大丈夫。



二人でそれを乗り越えていけばいい。




「10年後も、20年後もこれから一生、ずっとずっと大和くんのことを好きでいるからね」




今日、君と結婚します。