今日、君が結婚します

料理が運ばれてきて二人でそれを口にしながら会話を続ける。

大和くん、寛子に相談するくらいにあのとき私のことを思っていてくれたんだ。


でも、私は罪悪感からくるものとしかどうしても取れなかった。本当、泉美のいうように私たちはタイミングが悪い。


今だって、再会したと思えばお互いに相手がいた。私はお互い様で別れられたけれど大和くんはそうじゃない。



浮気を容認するくらい大和くんのことを好きな泉美は私の友達。


そしてそれを裏切ろうとしている私。


全てを失う覚悟が出来たはずなのに躊躇ってそこから動けない。


会いたくて、私だけのたった一人の人になって欲しいのに・・・。



「確かに友達の彼氏だなんていい気はしないよ。でも、好きなんでしょ？松原もあんたのこと好きなんでしょ？だったら友達には悪いけどさ、好きな二人が一緒にいるのは仕方ないんじゃない？」




「・・・でも、でも友達は大和くんの悪いところも全部受け止めてそれでもいいって付き合っている。それくらい好きなんだよね・・・」