涙の世界。
ノンフィクション・実話
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りんちぇる/著
- 作品番号
- 994150
- 最終更新
- 2014/01/26
- 総文字数
- 1
- ページ数
- 1ページ
- ステータス
- 未完結
- PV数
- 2
- いいね数
- 0
やめて。
いたいよ。怖いよ。
ねえ、おねがい。
やめて。
またあの夢。
13年前のあの時の…。
私の名前は
日向 沙織(さおり)
15歳の中学3年生
家族は2つ下の弟が1人。
名前は 日向 瑆(ひかる)
ママは弟を産んですぐに死んだ。
パパは ママが死んだのを
弟のせいにして 私が2歳の頃に
私たちに虐待をしはじめて 今は警察署。
パパが警察署にはいってから
私は瑆を守ると決めた。
まだちいさかった私たちには
なんにもわからなくて
ただ 泣きじゃくる瑆を
なぐさめることしかできなかった。
ああ、またこの夢だ。
あの日から何回この光景を
見てきただろう。
俺は 日向 瑆
中学2年
13年前 親父に虐待を受けていた。
あの時、姉ちゃんは
1度も泣いてなかった。
ただ俺を抱きしめて
親父の暴力から俺を守ってくれていた。
親父が警察署に入った時も
俺は何が何だかわからなくなって
ひたすら泣いていた。
だけど姉ちゃんは優しく俺を抱いて
背中を撫でてくれてた。
『 ぱぱっ!いたいよっ!
もうやめてよおっ!』
『 うるせえ。この糞餓鬼のせいで
母さんは死んだんだ!
こいつさえ、
生まれてなければ…っ!』
『 うわぁぁぁあぁん!
おねえちゃぁあぁん!』
「 おいっ、日向っ!
おまえ人の話聞いてんの?」
「 えっ、あっ、ごめんっ
ぼーっとしてた 」
「 ったく、おまえ昔っから
そーゆーとこかわってないよなあ 」
「 ま、まあねーっ ♪♪ 」
また私、あの時のこと思い出してた。
忘れたいのに、忘れ話れない過去。
目次
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