【短編】恋しちゃダメですかっ?

「おじいさん、おばあさんが、ひゅるひゅると飛んでるよ〜」


「ギャア――ワァ―‐」


あちらこちらから、悲鳴があがる。


「ぬこ助手、あなた見えてる?」


「まお先生、私にはな〜んにも見えません。てれっ☆」


「私にもな〜んにも、見えないし、感じないのだよ。」



「こらっ、インチキ祈祷師、お金返せ。
10万円返せ―‐。」


「えー、ゆき、そんなお金払ったの?」


「それもこれも、ことねのためじゃあないかぁ。」


「一応、お祓いはしたということで、お金はそのまま、いただきます。
ね、まお先生。てれっ☆」


「そ、その通りです。」


「そろそろ私たちは失礼します。」


そういい残し、まお先生とぬこ助手は階段をスルスルと降りて、走って帰っていった。