【短編】恋しちゃダメですかっ?

「こんばんは〜
ミツよ。
…あれ?誰もいないの?」

ミツは鍵のかかっていない玄関の扉をそろりとあける。


玄関にはたくさんの靴。


なんだぁ、みんないるじゃあない…とミツは一人でブツブツいいながら、するするとリビングに向かう。


まゆみとルカがソファーに座っているのが見えてミツは声をかける。



「なんだぁ〜いたんだぁ。ミツよ。」



「ギャァー!!
びっくりしたぁー!!」


「ミツ、どうしたの?声かけてくれないかな?」


「ちゃんと、こんばんは〜ミツよ。っていつものセリフ言ったよ。」


「もっと大きな声で言ってくんなきゃあ、わからないじゃん。」


まゆみとルカに攻められて、うつむくミツ。



「なんで、まゆみもルカもいるの?」


「呼ばれたの。お姉さんに。」


「私はことねに呼ばれてね。お客さんがくるから、ミツもきて〜って。」


「そのお客さんきてるよ。ことねの部屋に行っちゃったよ。」



「なんだか、ことねが心配だわ。親友だもの。私も行ってくる。」



ミツまでもが、階段を上がり、ことねの部屋に足早に向かった。