【短編】恋しちゃダメですかっ?

「さぁ、どうぞ、こんな玄関先では何ですから、中にどうぞ。」


「おじゃまします。」


二人は中にそろりと入る。


失礼にもゆきは、まだ笑いが止まらない。


「ゆき、笑いすぎよ。
せっかく来ていただいたのに。」



「だって、その格好おかしいじゃん。しかも玄関に並んでる靴が、あんた高いヒールだよ。ぶっ。」


きよはゆきを睨み付け、今回二人を呼んだ事情を冷静に話始めた。



「実は、私たち美人姉妹なんですが、一番したの、ことねが変なんです。
特に、自分の部屋にはいったとたん、一人で大きな声で話しはじめ、私のへやまで、その声が聞こえてきて…怖いのなんのって…。」


「ふむふむ、話はよ〜くわかりました。
その部屋に、入ってみないとわかりませんが、そ、それは憑いてますなぁ。」



まお先生の指がまた震えだす。


「先生、これは、まずは太鼓とあの祈りで、呼びましょ。」


「じゃあ、ぬこよ、太鼓をさぁ、用意して。」



ぬこは、大きな鞄から、重たそうに、太鼓をとりだす。