ピッピッピッ



雲ひとつない澄んだ青空。



太陽の照り返しに目を細め、清々しい爽やかな風が私の側を通りすぎていった。



あまりの暑さから服の裾を引っ張ってパタパタと風をおくる。



記録帳に部員たちのタイムを記載しながら。



横目で、チラリと哉太の姿を捉えた。



ジャージの下に隠れてる引き締まった肉体を思い出して一気に顔が熱くなる。



いつもより優しかった彼のぬくもりを――。