「おい」 感傷に浸っていた私は、頭上からの不機嫌な声により我に返ることになった。 なによ。せっかく人が…。 「失恋中のところ悪いけど」 「なっ!? ちょっと!! もう少しオブラートに包めないわけ?」 彼のストレートな物言いに、頭にきて腕を振りほどき抗議しようとした私に。 その形相を見た森本哉太が笑い出した。 ほんと腹立つ!! 絶対、私のこと馬鹿にしてるっ!! 「なあ、どこかケガしてないか?」 笑い顔を引っ込めて、真剣な顔つきになった彼に不覚にもドキッとしてしまった。