「だから、さっさと行けよっ!」 鋭い声が響く中、私たちの傍まで近づいてきた森本哉太に腕を引っ張られた私は。 彼の胸の中に納まることになった。 突然のことに動揺するも、彼から伝わる温かさに少しの勇気をもらう。 あと、もう少しだから――。 「水戸先輩を抱きしめて、好きだって…。ちゃんと告白して下さいね!」 力強く抱きしめる森本哉太の腕の中から先輩を見据え、懸命に不格好な笑顔をつくった。