優しい手つきで撫でられた頬が熱い。



熱を帯びた頬は、彼に捕らえられたまま――。




「サクラ。明日から、ポニーテールをしてこいよっ!」




軽く笑った彼が私の額に唇を落とす。



口をパクパクして、真っ赤になる私の反応に満足そうに微笑んだ彼は。



拘束を解き、その反動で崩れ落ちた私を一瞥すると。



私に背を向けて、用具室から出て行った。