「私ね…。哉太のこと、いつの間にか好きになってたみたい」



「…ッ…もう黙れ」




「哉太は?」の言葉は、重ねあった唇によって甘く切なく溶けていった。





「桜、好きだ」





愛おしい彼の言葉は、鳥のさえずりと共に大空に舞っていった。





きらきらと輝く金色の光は、彼の制服の中――。








 【END】