「亜希先輩に、いきなり短くなったこの髪を上手く説明できないから帰れって…」



「サクラ!!」




「言われたから」と、続く言葉は哉太の声によってかき消された。




「でも哉太の勇姿は、ちゃんと見たよ」




好きな人に、とびっきりの笑顔を向けて――。