でも、この恋は前途多難かもしれない…。


現に。



「ち、ちょっと…」


「んっ?」



「んっ?じゃなーいっ!! この手はなに!?」


「さあ?」



どさくさに紛れて、服の裾から哉太の手が進入し右往左往している。



「こらっ!!」


「…って」



哉太の頭にげんこつをお見舞いし、手の甲をつねって牽制を試みる。



「ばかっ…」