「哉太。一言多い!!」 「あははっ」 ふてくされ気味な私に、声をだして笑う哉太から素を感じて嬉しさが胸のうちに広がる。 まだ恋と呼ぶには乏しい感情かもしれないけれど、 この恋心は確かにこの瞬間から走り出したのだ。 貴方という特別な存在を胸に秘めて――。