空色デイズ ~陸上部エース♂×陸上部マネージャー♀の危険な取り引き~


「なに、笑ってるの…?」


「いや~好きな女に心配されるのって、こんなにも嬉しいものなんだなって…」



そうしみじみと呟く哉太。



今、絶対。私の顔、赤い気がする。自信ある。



心臓がキュッと音を立て締め付けられた。




「ひでぇ顔…」




嬉しそうな顔でサラリと暴言を吐いて、涙の痕が残る私の頬を優しい手つきで拭った。