空色デイズ ~陸上部エース♂×陸上部マネージャー♀の危険な取り引き~


「同情なんかじゃないよ」



この気持ちを拒絶されないように、勘違いされないように。



敢えて、念を押しておく。




「わざわざ言われなくても知ってる」


「えっ…」


「だって、桜はそんな器用な真似ができる人間じゃないし」


「ひどっ!」


「ほめてんだよっ」



哉太の肩にすり付けていた顔を起こすと、穏やかな表情の哉太が微笑んでいた。