日差しで睫毛の影ができた哉太にそっと近付いて、石段に腰を下ろした。 それに、哉太は――。 切なさから、哉太の頬に手を伸ばした私は。 「…サクラ」 寝てると思っていた哉太の声に驚いて、引っ込めた私の手を哉太が掴んだ。