「昨年、中学最後の夏の大会に…。森本くんは、出場できなかったんです…」 瞳を伏せたあかりさんに、固唾を呑んで静かに待った。 気になるその先を。彼ではなく彼女の口から聞いても良いものなのか迷いが生じる。 「私…。彼のこと、信じてあげられなかったから…」 あかりさんのその言葉に、僅かな迷いが吹き飛んだ。