「なに? 私に何か用?」 嬉しくて、頬がゆるゆると上がるのに。 先ほどまでの光景がチラついて、つい可愛くない言葉が口からこぼれ出た。 唇を噛みしめ、ギュッと自分の腕を握りしめる。 哉太に視線を合わせられず、足元の砂利を見つめていた。