「…ッ…」 その唯ならぬ色香に耐えれなくなり、哉太から視線を逸らした。 「サクラ…」 哉太にしては優しい手つきで、私の頬を包んでくれる。 そのまま顔を上に向かされて、その先に見えた用具室の小窓から射し込む茜色の夕日になんだか胸が切なく鳴いた。 「この前のさ…。家の人とか…大丈夫だったか?」 哉太の気遣うような声色に、肩がビクッと大袈裟なぐらい反応する。