空色デイズ ~陸上部エース♂×陸上部マネージャー♀の危険な取り引き~


開いた口が塞がらないとはこのことか…。



傍まで来た彼が私の髪を弄びだした。




「…さ、触らないでっ!!」




動揺を隠せず、うわずった声がでた私に。



彼はクククっと喉を鳴らすと、



「どうする?」




私の耳元に唇を寄せ、人を試すような甘い声色で囁いたのだ。