「「「海!!!」」」



「おはよ!!」



―教室に入った途端、抱きついてきた、
私の友だち、亜未、美依、歩詩。



「心配したんだよ!」



―そう言うのは、歩詩。

「え、何で?
事件以来、
何度もお見舞い来てくれたじゃん?」



「違うっつーの!
この二日間、海、
音信不通だったでしょーが!!」



―そう言って、
私に突っ込みを入れるのは、
姉御肌の亜美。



「あー!!本当だー!」



「三日程前からケータイ、
繋がらなくくなって、心配して。
退院するって言ってたから、
とりあえず、
家に行ってみようってなって、
行ってみたら、家、売却されてるし!!



連絡取れないから、
今日、学校来なかったら、
警察に届け出そう
って思ってたんだからね!」



―そう私に事情を話してくれるのは、
美依。



ケータイも、多分、家と一緒に
親戚の人々に解約されたんだ…。



―でも、見えてきた真実。
蒼だけじゃない。
私を本気で心配してくれる人たちが
此処にもいた。



私は嬉しくなって、心が温かくなった。



「とりあえず、この数日何してたか、
白状なさい!!」



亜美に追い詰められ、
蒼との同棲生活を大体全て白状した。