「海は俺が守る。」



「………っ………。」



「信頼して甘えて。
必ず、俺が海を守るから。」



―先生の説得に負けて。



「よろしく、お願いします。」



―この人を頼ろうと思った。



「ただ、一つ、約束。」



「俺のコト、【先生】じゃなくて、
【蒼】って呼んで?」



「…あ、お………?」



「うん。そう。
後、敬語も止めてね。」



「うん、わかった。
蒼。よろしくね…。」



「うん、守るよ、海を。約束する。」



―私は蒼の腕の中から夜空を見ていた。
キラキラと輝く
綺麗の星たちを見ていた。



―今の私は事件後、
一番の安心感に包まれていた。