―そして、今日。



『ベストを尽くせ。海なら頑張れる。』



なんて、頭を撫でながら蒼に言って貰えて、
意気揚々と家を出たのが朝の話。



それから、蒼と大切な仲間の協力を
無駄にしないよう一心不乱に
問題を解きまくったのが、1時間前の話。



―今は結果発表の待ち時間。



留年は、免れた…と思う。
手応え、バッチリだったし。



ただ、問題は、
蒼の目標にいったかどうか…。



ーそろそろ結果が………、



「海ちゃん!!おめでとう!!
留年、免れたよ!!」



そう言いながら、
待っていた教室に入ってきた桜井先生。



「あ、ありがとう、ございます…。
あのっ!!点数は…???」