「それとも、恨んでるか?俺のこと。」



「え?」



予想外な先生の質問に、
私は吃驚して、先生の顔を見た。



驚いた。



いつもポーカーフェイスの先生が、
悲しそうな表情をするから…。



「な、何で?」



「死にたかったんだろ?
なのに、俺が助けたから。」



「恨んでなんか…ないよ。
感謝もしてないけどね。」



あまりに先生が
傷付いた表情をするから、
私はフザケタような態度で
笑った言った。




「命を粗末にするヤツはお仕置きだ。」



そう言って、
私の髪をグチャグチャにするように、
頭を撫でた。



「先生、ひっどー!!!」




そう言って、
気付けば私は自然と笑みを溢していた。



そんな私を見て、先生も、笑った…。