そのたびにアメーバ彗星SACは質量を増し不気味に増大する。
なぜこの彗星が今地球に向かっているのか?オサムオサナイは
直感的に善なるものを感じていた。いつか昔夢で見たのだ。

大きな瞳が飛んでくる。宇宙の果てから飛んでくる。邪悪な物
を吹き飛ばし、悪い奴らを食い尽くす、正義の星雲!そんな夢
を見たような気がする。ついにその星がやってきた。

地球までの距離は6000万km。火星とほぼ重なる位置に
白い点が肉眼でもはっきりと見えだした。

この天空の白星は日ごとに拡大していく。各地の光る石とナムストーン
は激しいバイブレーションを続けている。黒く深く沈み込んで
不気味な輝きだけがましてきているのだ。