オサムオサナイは時を感じた。光る石が各地で発見されだしたということは
ナムストーンも各地で活性化し始めているはずだ。オサムは
再び大々的にタイトルキャンペーンを張った。

「アンビリーバブルストーン!ドンチュウノウ?」

予想通りかなりの反応がある。オサムオサナイは世界的なナムストーン
ネットワークの構築が必要だと感じた。

ヨーロッパを中心にキーツがその責任者になった。
中東からロシアをケムン、アフリカをナセル、
インドとネパールをレイ、中国を雲南の陳、
オーストラリアをポール、北米をドナルド、
南米をペルーの国立博物館館長のロベルトパッチーノ、
そして日本と東南アジアをオサムオサナイが掌握した。

まだ空を飛ぶようなことはないが、ナムストーンのマジックワードと
石の色彩コントロールの件を実例を交えて新メンバーに伝えた。

不思議なことにナムストーンを所持するメンバーは一様に
純粋な何かを持っている。個性は各人全く違うがDNAの
奥底に共通する清らかな何かがあるようだ。

そういう部分は新メンバーにも言えた。よく考えてみると
最初の5人もそうだった。ナムストーンによって
奥底のその部分は確実に進化していってるようだ。