「美和、どうかした?」


 不意に、和哉に聞かれる。


「ううん、なんでもない!ところで、和哉に相談があるんだけど……」


 そしてわたしは和哉にわたしが今抱えている会長へのお返しについて話した。


「なるほど…」


 和哉は頷いてから、わたしに向かって言った。


「一回、噂で聞いたことがあるんだ。生徒会長の机の中には、甘いお菓子が沢山詰まっているってーーー」



「あんた、どっからその情報持ってきたのよ」



「三年の先輩から」



「…すごいわね」



 わたしは和哉の情報網に感心する。



「じゃあ、先輩は甘いモノは大丈夫なわけね。うーん、ほんとにどうしよう?」



 わたしがまた悩み始める。



「先輩の性格から考えてみたたら?」


 和哉はポツンと呟いて、『Stripe』から出て行った。