ドンッ
あたしは、阿南に押し倒された。
「なら……力ずくで抱いてやる」
はっ?
阿南の手がYシャツのボタンまでのびてきた。
「…ちょ、阿南やめてってば!!」
バシン
あたしは思いっきり阿南の顔を叩いた
「いてぇな。なにすんだよ」
「なにすんだよはこっちのセリフ! 力ずくで抱いたって意味ないじゃん! どーせ傷つくだけ。阿南ってそんな人だったの?」
あたしは怒りをぶちまけた
「あぁ? お前俺の気持ちがわかんのかよ!」
ドンッ
いつの間にか壁と壁の間に挟まれていて……。
「知るわけな……んんっ…なん…阿南やめ…て」
あたしは泣いていた。

