『沙希side』 ───キーンコーンカーンコーン─── 終わりのチャイムが鳴った。 と同時に、麻衣に屋上にいってくるとだけ伝えた。 ほんとは、立ち入り禁止の場所だけど、結構サボるにもちょうどいい場所。 それより………。 あたし、広瀬に嫌われてるのかな? 「っ………ふぇ…ひくっ…」 どーしたらいーかわかんないよ。 その瞬間誰かに抱きしめられた 最初は、期待していたけどやっぱりちがうひとで…。 「おい。泣くなよ」 この声は、そう阿南の声だ。