『沙希side』
あれから広瀬と話さないまま1ヶ月が経った。
席を見てみると、まだ来ていなかった。
広瀬は、モテモテで釣り合わないって最初からわかりきってたけど……。
やっぱり好き
広瀬があたしのこと好きじゃなくても、好きなのは変わらない。
「…き…沙希!大丈夫?」
「あ、麻衣おはよ!全然大丈夫!」
「そっか!んじゃ、授業始まるから戻るねっ! またぼーっとしちゃだめだよ?」
「ばいばーい。あ、数学か笑 りょーかいしました」
はぁぁ。
眠っ………だめだめっ寝ちゃだめ。
ふと、広瀬のほうをみると目が合った。
フイッ
えっ。いまそらされたよね?
あたしたちの関係もー終わっちゃったのかな
やばい……泣けてきた。はやく終わんないかなー

