何せ動機なら昨日もう作ってしまった。疑われても文句ない。
嗚呼自分の馬鹿。
「葉山まじかよ」
「そりゃずっと相澤狙ってたもんね。うわー嫉妬ってやつ?」
「葉山千香ならしそーう~」
なんて回りの野次達がそう、口々にする。
私の何を知っていってんのよこいつら。
私はやってない。ただカバンのなかに入ってただけじゃん。
今度こそ誤解を解こうと大声を出そうとしたら。
「葉山、お前最低だな。」
相澤くんが花沢さんの頭を優しく撫でながら私を睨んでそういってきた。
この一言は私の心を傷つけた。
心のどこかが崩れ落ちそうな感じになる。
…どうして?皆疑うの?
