ほら案の定自信のない顔になってきた。

もうすこし、

私はさらに言葉を続けた。

「なのに花沢さん…あなたは相澤くんを独り占めして…酷い」

「そんなつもりじゃ」

そんなつもりじゃない?笑わせないで。お前に喋らせるものか、
私は花沢さんの言葉を遮るように責めた。

「明らかにあなた、相澤くんのこと好きそうに見えたわ?それなのにわからない?とんだ思わせ振りね。相澤くん可哀想。みんなそう思ってるわよ?」

「…」

「それに今日だって相澤くんといるせいであなた、苛められたのよ?もうこんな怖い思いしたくないんじゃない?」

私は撫でていた頬を花沢さんの顎に持っていきぐいっと上をむかせた、泳がせていた目が私の目と合う。

私は表情を消して威圧的にいった。

「相澤くんから離れなさい。」


ほぼ脅しだが関係ない。