こんな奴に私負けたくない。

私のプライドが許さない。ずっと片想いしてたのに?好きでもないこの女に負けるの?

そこで引き下がったら女じゃないわ。

こーなったらこの女を引き離すしかない。ちょっと卑怯かもしれないけど。

こーゆーのは言ったもの勝ちよ

私は花沢さんに向き直りまだ座り込んでる花沢さんに向かって言った。

「花沢さん、私ね…相澤くんの事好きなんだ、花沢さんがくるまえまで結構いい雰囲気になってたんだ」

「…え?」

いい雰囲気なんて嘘、でも天然で馬鹿な花沢さんはこれを信じたみたい。

いいぞいいぞ。すっぴんはともかく化粧した私は無敵なのよ、化粧した自分の顔の良さは自覚済みよ。

妖艶にほほえみしゃがみこんで子供に触れるように花沢さんの頬を撫でて見せた。

一番重要なのはこの子に゛私より綺麗゛と思わせること、そうすればすんなりと言うことを聞いてくれるわ。